小児腎臓病

小児腎臓病について

子どもの腎臓病とは?

腎臓病について

子どもの腎臓病(小児腎臓病)は、学校の検尿で見つかることがほとんどです。
腎臓病はなかなか自覚症状が現れにくく、異変に気づいた時には進行していた…というケースが少なくありません。

学校で行う検尿は、早い段階で腎臓の異変を察知し、必要な治療を始めるきっかけとなるものです。
尿検査でひっかかることがあったら、すぐにクリニックを受診するようにしましょう。

学校検尿で見られる検査異常

腎臓に何らかの異変がある場合、尿にさまざまな変化が現れます。
検査異常を指摘された場合、早めにクリニックで詳しい検査を行いましょう。

血尿

視覚的に分からなくても尿に血が混ざっていることがあります。
血尿が見られる場合、生理の影響を否定し、そのうえで腎臓の病気なのか泌尿器科の病気なのかを画像検査などで確認します。
遺伝的に血尿がでる家系もあるので、詳細な病歴確認が必要です。

蛋白尿

蛋白尿は、本物であれば重大な病気が隠れている可能性があります。
しかし、尿の取り方や体調によっては、病気ではなくても蛋白尿が検出されることがあります。
それを見分けるためには、正確に採取された早朝尿での検査が必要です。

白血球尿

白血球尿は尿路感染症で見られますが、学校検尿で指摘される白血球の多くは、清潔ではない採尿方法の影響です。
陰部を清潔にして採尿することで、誤った検尿結果を防ぐことができます。

腎臓病の種類

検尿を行うことで見つかる子どもの腎臓病ですが、検尿だけでどの病気であるか診断することはできません。
中には重大な病気も含まれていますので、きちんとクリニックで診察を受けましょう。

溶連菌感染後急性糸球体腎炎

溶連菌感染後2週間くらいしてから、むくみや高血圧、血尿などの「急性腎炎症候群」を起こすことがあります。
塩分制限や血圧の管理が必要です。

ネフローゼ症候群

浮腫がきっかけで見つかる代表が、ネフローゼ症候群です。
大量の尿蛋白が検出される疾患であり、長期管理を必要とすることが多いです。

尿路感染症

お子さんが発熱する原因としても重要な疾患です。
尿検査をしないと分からない疾患なので、風邪の症状がない発熱の時には、尿路感染症を疑って検査することをお勧めします。

膀胱炎や尿道炎は、発熱のない尿路感染症です。
抗生剤で治療しますが、繰り返し発症する場合は精密検査を要します。

よくある質問

正しい採尿方法を教えてください

尿は「安静な状態で作られた尿」を採取する必要があるため、前の晩の就寝時には必ずトイレで排尿を済ませましょう。

そして起床後は直ちにトイレへ行きましょう。
出始めの尿には細菌などが混ざっているので、最初の尿は取らずに、少量排尿してから後の尿を採取します。

腎臓病をチェックする方法はありますか?

むくみや顔色、そして尿の変化は、ご自身で気づきやすいポイントです。
尿の色、泡立ち、トイレの回数などを意識的にチェックしてみてください。

また、お子さんの発熱の原因が分からないという場合は尿路感染症の可能性もあります。
しかし基本的に腎臓病は尿検査をしないと見つからない疾患と考えてください。
学校検尿など、検尿の機会がある場合は積極的に検査を受けましょう。

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